【解説してみた】中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY 【稼げるビジネス②】がっちり儲かる9つの秘密(The Secret of Money Making)【後編】

前回の記事

で中田敦彦さんのyoutube動画
中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY 【稼げるビジネス①】今やってはいけないビジネスと稼げる原理原則(The Secret of Money Making)
のまとめ&所感を書きましたので、今回はその続きです。

儲かるビジネスの仕組み

中田敦彦さんは、儲かるビジネスの仕組みとして、下記の9つを挙げています。

  1. 消費者から買う・・・ガリバー、クラウドワークス
  2. 客が作業する・・・IKEA、焼肉屋
  3. まとめる・切り分ける・・・森ビル、寿司屋
  4. 上限がない・・・東進ハイスクール、Saas
  5. 両方からお金が入る・・・ビズリーチ、タクシー広告
  6. 合法的な依存性・・・砂糖、小麦粉、脂肪
  7. 確率で盛り上げる・・・ソシャゲ、FX、保険
  8. 仕入れで工夫する・・・俺のフレンチ
  9. 勝手に権威になる・・・漢検、野菜ソムリエ、食べログ

今回は4つ目の項目から。

【解説・感想】

上限がない

4つ目の「上限がない」ビジネスでは、東進ハイスクールを例に挙げていました。
やってはいけないビジネスの中で、「上限がある」という項目があり、従来の塾は席数・キャパに上限がありましたが、東進ハイスクール「ビデオオンデマンド」という手法を使い、どこにいても何人でもビデオで学習ができる上限のないビジネスモデルを確立しました。当時はビデオでしたが、今ではインターネットがありますので、中田敦彦さんはもうすぐ「教育革命」がやってくると言っています。何人もの教師も要らず、教室もいらない。人件費や家賃という固定費を削減できる上、売上の上限はない。まさに革命ですね。
中田敦彦さんはさらにYouTubeの可能性を強調しています。今までは商品も1本1本売り切りの販売でしたが、今では何万人にも上限なく動画コンテンツを一気に配信することができます。視聴者に上限はない。
時間制限があったのはテレビ。ネタ番組でネタを披露しても1回放送されたら終わり。1回の出演料しかもらえません。
でもYouTubeは動画が回り続ければ上限なく収益が入り続ける。

このようなビジネスモデルで息を吹き返したり革命を起こした企業も多い。
Saas(Software as a Servise)

一昔前まではAdoveやMicroSoftのソフトを1つ1つ買うことしかできませんでしたが、今ではクラウド上(ネット上)に存在しているソフトウェアのサービスにお金を払えば利用できるようになりました。

中田敦彦さんは。お笑い芸人とYouTuber芸人ではそもそも全くビジネスモデルが違うと言います。

お笑い芸人・・・一回の出演料をもらうというビジネスモデル
YouTube・・・一回作ったデジタルコンテンツを上限のないお客さんに届ける(ことにより広告収入をもらう)ビジネスモデル

ということです。

YouTubeはただ単に人気があるから儲かっているのではない、YouTubeはビジネスモデルそのものを変えたのだ、と。

両方からお金が入る

5つ目は、「両方からお金が入る」です。
皆さんは、ビズリーチという転職サービスをご存知でしょうか。ビズリーチは、転職希望者と企業をマッチングする転職サービスです。

いわゆる「人材紹介サービス」なのですが、従来の人材紹介サービスとは革新的に異なる部分があります。

通常の人材紹介サービスだと、就職に成功した場合、「想定年収の30%」を相場として、求人企業から紹介手数料を取る仕組みになっていて、求職者(就職・転職希望者)は利用料が無料、というのが一般的です。

それに対してビズリーチは、今までなかった求職者(就職・転職希望者)から、利用料金を取り、さらに求人企業からもフィーを取るという、両取りのビジネスモデルとなっています。

中田敦彦さんは動画で言及していませんでしたが、ビズリーチは、その他の人材紹介会社に人材や求人企業のデータベースを有料で提供することで、通常ライバルであったはずの同業他社でさえも顧客にし、なんと三方面取りに成功しています。

合法的な依存性

6つ目の稼げるビジネスは、「合法的な依存性」ということで、例として砂糖、小麦粉、脂肪を挙げています。

砂糖、小麦粉、脂肪=通称「白い粉」(合法)だそうです。

砂糖や小麦粉、脂肪分を豊富に使った、甘いもの、スイーツ、クレープ、パンケーキ、ラーメンなど、砂糖や小麦粉をふんだんに使ったものは中毒性が高く、行列ができるほどの人気が出るお店も多いです。

「商売のコツは、気づかないうちにこの三種の粉を人体に入れる事」と言われるほどだそうです。

(本当かどうかはわかりませんが、お寿司屋さんで「シャリが甘い」ということはシャリに砂糖を塗っているかもしれない、らしいです笑)

確率で盛り上げる

7つ目は確率で盛り上げる。
人間は当たるか当たらないかわからないこと、つまり依存性の高いものとギャンブル性の高いものが大好きです。

そして、依存性の高いものとギャンブル性の高いものは、国家が牛耳っている。といいます。
なぜなら、ものすごく利益率が高いから。
おいしいビジネスはまず国家が押さえてやります。その次においしいビジネスは、頭のいい人がやる。
その後に思いつきやすいビジネスを一般人がやる、というのが社会の仕組みとなっている。といいます。

権力者・・・ギャンブル、依存性ビジネス
頭のいい人・・・三種の合法的白い粉など
一般人・・・上限のあるビジネス

しかし、近年では権力者が行うギャンブル・依存性ビジネスに風穴をあけたビジネスモデルが現れました。
それが、「ソーシャルゲーム」いわゆる「ソシャゲ」です。

人はギャンブル的なことに興奮するので、ガチャで課金してレアキャラを引く、とかそういうものですね。
その他、FXなども同じです。
これらは得したい、当たりたい「射幸心」を利用したビジネスとなっています。

その上で、「損をしたくない」という気持ち、「損失回避性」があり、「保険」ビジネスに利用されています。
同じく「年間保証」というのも同じ心理を利用したものです。

仕入れで工夫する

8つ目の稼げるビジネスモデルは、仕入れで工夫する。

ここでクイズ。

安く仕入れて普通の値段で売る
普通に仕入れて高い値段で売る

どちらがビジネスとして有利でしょうか?

正解は、「安く仕入れて普通の値段で売る」です。

理由は、高く売る「高額販売」は目立つ、そして競合が激しくなる、つまり、高く売るのは真似されやすい。
逆に、安く仕入れる際の、仕入れは敵に見えない。ので真似されにくいのです。

例として挙げているのが、俺のフレンチ。

俺のフレンチは、高級フレンチなのに立ち食いをするスタイルで流行りました。立ち食いなので高回転。とはいえフレンチなので、牛丼等と比べたら高価格。
つまり「効果価格帯」だけど「高回転」させれば「高原価」でも回る。というビジネスモデルです。

それを真似して参入したのが、「いきなりステーキ」でした。

ステーキという高価格帯で、立ち食いスタイルの高回転率で真似しました。

しかしその後、いきなりステーキは破綻してしまいました。

その原因は、俺のフレンチの「本当の武器」を把握できていなかったから。だといいます。

俺のフレンチの本当の武器は「食材の仕入れ」ではなく、「人材の仕入れ」が本当の武器だったのです。

俺のフレンチは、三つ星レストランの「中間から下のランクのシェフ」を引き抜きました。
技術はあるのに、上が空かないため出世ができない、給料が上がらないシェフたちをターゲットとして人材を確保。
それにより、一流のレストランより安い給料で、腕のいいシェフを集めることができたのです。
これが、俺のフレンチが成功した要因だといいます。

勝手に権威になる

9つ目は、「勝手に権威になる」です。

代表例としては、「漢検」です。

漢検をスタートしたのは、元々松下電器の社員の方で、民間で始めたものです。
その後に、文科省公認の財団になりました。

元々民間で勝手に始めた、ただの民間資格が、今や文科省公認の財団になったのです。

「漢検」には元手が要りません。権威を売っているのです。
「野菜ソムリエ」も、同じです。

勝手に格付けをする「食べログ」も同じビジネスモデルといえます。
もはや「食べログ」が権威と化しています。

以上が、中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY 【稼げるビジネス①】今やってはいけないビジネスと稼げる原理原則(The Secret of Money Making)のまとめ&所感です。

様々なビジネスモデルがあり、「勝てる法則」みたいなものはある程度決まっているのだと思います。
常にアンテナを立てて新しいビジネスアイデアを考えたり、チャンスがあれば実現できるよう、常に努力や準備をしておくことが大事かもしれませんね!